雑誌『Newton』から読み解くダイエット

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雑誌『Newton』ではたびたびダイエットに関わる記事が掲載されている。
2021年3月号『脂肪と糖の新常識』、
2021年8月号『やせる科学ー食欲のしくみ』という興味深い記事が掲載された。

以下、要約

2021年3月号の『脂肪と糖の新常識』では
カロリー制限、脂質制限、糖質制限をエビデンスでもレベル1を用いて
解説されている。
例えば、カロリー制限のダイエットでは、
体重は落ちるが生活習慣病予防にはならない。
脂質制限に関しても、脂質の摂りすぎが脂質異常の原因とは限らない。
脂質や脂質を含む食品に良く含まれるたんぱく質を食べると
空腹感を感じさせるホルモンの分泌は抑制され、
逆に満腹感を感じさせるホルモンが長く分泌されるので、満腹感が長くつづく。
糖質制限は体重、血糖値だけでなく、
中性脂肪や善玉コレステロール、
さらには血圧までも改善させることが明らかになった、とある。
しかし、極端な糖質制限は意識障害がおき、命にかかわることもあることや
リバウンドのしやすさからも推奨できないとされている。

この号の結論としては、ロカボと呼んでいるゆるやかな糖質制限がよいとされた。

2021年8月号『やせる科学ー食欲のしくみ』では【脳】を切り口とした、
食欲とダイエットについて記載されている。

1.食欲を制御するしくみ
2.別腹は脳の指令でつくられる
3.無理な食事制限は禁物
結論として、
 『脳』の働きから考えたダイエットでは、
 少しずつ食事の量を減らすと
 少しのがまんで済み、
 少し減らした食事に慣れたら、
 また、少し食事の量を減らすということを続けるといいというもの。

 余談だが、これは自分が現役当初に減量をするときの手法そのものである。
 この方法、少しずつ食事の量を減らせば、少しの我慢、そして慣れたら、
 また食事を減らすというが、
 それが一か月以上も続くとかなり精神的に削られるのも事実。

 プロボクサーは軽量当日、『体重が落ちませんでした』では済まない。
 だから、どんなに精神的に削られても、
 何とか計量というゴールにたどり着く。
 しかし、それを一般人に置き換えると果たしてどれだけの人が
 我慢と慣れのスパイラルを続けられるのか。。。
 
結局のところ、
二つのダイエットに関する記事は
バランスよく食事をして、
食事の量は腹八分目に抑えるのがいいという、
昔から言われていることを
改めてエビデンスを用いて証明したとも解釈できる。

食事に関してエビデンスから読み解けば、
何かを減らしすぎると身体に何らかの支障をきたし、
また、何かを増やしすぎても身体になんらかの支障をきたすということである。
であるのならば、
食事はバランスよく食べることを心掛ける程度に抑えて、
運動をする方がよっぽど取りかかりやすい。

ボクサーの経験から言えば、
食事だけのダイエットは論外。
どんなにいい食事も、
どんなにいい飲み物も
身体を鍛えてはくれない。

今やコロナだけでなく、
どんな病にも迂闊にかかるわけにはいかない。
なにしろ、受け入れてくれる病院がほとんどないのだから。
コロナに掛からなければいいというだけでは足りず、
どんな病にもかからないための準備が必要。
そのための最低限の準備としてやはりトレーニングはしておきたい。

どんなトレーニングをしたらよいかわからなければ、
独学でやるよりも効率がよく、ケガも避けられる観点からも
是非グラントへ。