何年も前の話シリーズ。
体験にきた２０代の若者。
聞けば、大手ゼネコンに入社したものの
耐えきれずに退職してしまったとのこと。
そして、体験スタート。
なわとびを跳んでみる。
休みながら跳んだなわとびでも
その若者にはとてもきつかったよう。
休みながらでいいからと伝えていたものの
自らの体力を越えて頑張ってしまったらしい。
すぐに座らせたが、それでも辛そうだったので、
床の上にマットを敷いて寝かせた。
床に寝ている若者が落ち着いてから、
しばらく寝かしたまま話をしていた。
そして、体験は結局、縄跳びだけで終了。
しかし、その若者は帰りに入会して帰っていった。
入会後、毎日のように顔を出すようになった若者は、
日々体力がついていく自分が嬉しいようだった。
やっぱり、この若者もいい笑顔をするようになった。
最初の体験の際に、
本当はやりたい仕事があったけど諦めたと言っていた若者が、
数か月後、やっぱりやりたい仕事に就きたいと話してきた。
もちろん、それを応援した。
それからしばらくして、
『２社受かりました！
一社は都内なのですけど、もう一社は関西なんです。
よりやりたい仕事は関西の会社なので、
関西に行きます！ありがとうございました』
と去っていった。
こういう成長を見られることは本当に嬉しい。
ボクシングはリングに上がらなくても、
何かきっかけをくれる。
それもとびっきりの輝くきっかけを。
だから、好きなんですよ、ボクシングって。